【記事概要】
テスト前には、計画を立てますよね。テスト勉強のために立てた計画、お子さんは予定通りに進められていますか?発達凸凹キッズは、計画を立ててもゴールが遠いと行動が起きないことがよくあります。そんな時の声かけの仕方についてお伝えします。
目次
1.テスト勉強が計画通りに進められない原因
小学校の時は、1つの単元の授業が終わるごとにテストが行われます。
ですが、中学生になると定期考査がはじまりますよね。
中学校の定期考査は2~3か月に1回で、テスト範囲は小学校のテストに比べて1教科当たり2~3倍近くになります。
その為、大切なのがテスト勉強の計画をきちんと立てて、予定通りにテスト勉強を進めることになります。
計画は、なにを、どのように、どの順番で行うかの予定を立てることです。
テスト範囲はどこなのか、どの教科のテストが行われるのか、提出課題はあるのか、テスト日はいつなのか、など情報を集めたうえで取捨選択し、段取りを立てます。
計画を立てるためには、時間を見積もる力も大きくかかわります。
ですが、発達凸凹キッズは、先を見通すことが苦手で計画をきちんと立てても、そもそもテスト範囲を正確に把握していなかったり、時間や体力・気力のことまで考えられていなかったりして、おそらく実現できない!という計画を立ててしまっている場合が多くあります。
実現できない計画を立てて、結局提出課題の締め切りに間に合わなかったり、やるべきことをやっていなかったりします。
「やっておけばよかった。」と反省するものの、同じことを繰り返してしまうのです。
見通しを立てることが苦手だったり、時間配分が苦手なことが原因だったりすることで、テスト勉強が計画通りに進められません。
中学生の発達凸凹キッズには、ほんの少しサポートが必要なのです。

2.発達凸凹キッズがテスト勉強でつまずくポイント
わが家には、ADHD(注意欠如・多動症)とASD(自閉スペクトラム症)の特性を併せ持った、発達凸凹キッズの中学2年生の息子がいます。
わが家の息子は、計画を立てる事は大好きで、テスト前に勉強の計画を立てることは割と得意な方です。
この日の、この時間に、この教科を勉強する、という計画を立てることは上手にできるのです。
計画はしっかりと立てていて、この時間には「数学」を勉強する、ということまでは分かっていても、じゃあ具体的に、何をしなくてはいけないのか、ということが分からずに中々とりかかれないことがあります。
また、見通しを立てることが苦手である特性があることから、目の前の好きなことに飛びついて、やることを先延ばしにしてしまうことで計画通りにテスト勉強を進めることができません。
子どもが計画的に勉強しよう!と行動を変えさせるには、大人の対応にも工夫が必要です。
では、どのような工夫が必要なのかわが家で実践している工夫について次項でお伝えします。

3.勉強したくなる声かけの3か条
少しがんばればできそうなことを具体的にイメージできるように、笑顔で声かけすることで変化を期待できます。
◆ほんの少しがんばればできそうなことを声かけする
発達凸凹キッズは、やらなくてはならない事があっても、なかなか取り掛かれません。
例えば「早く、勉強を始めなさい!」の一言でも、行動を分析して手順を組み立てることが苦手な発達凸凹キッズにとっては、勉強に取り掛かるまでの手順が多いのです。
そこで、大人が簡単にかみ砕いて声かけすることが有効です。
わが家では、「時間だよ。イスに座ろうか。」「あ!もうイスに座ったの!早いね!」「じゃあワーク出してごらん。」「ワーク出したね。」「〇ページを開いてごらん。」「一問目を解いてみよう!」というように、子どもが次の行動を起こすために、簡単にできそうな段階まで分解して声かけしています。
「早く、勉強を始めなさい!」と声かけするよりも、具体的にほんの少しがんばれば出来そうなことを、順を追って伝えるようにすることで、息子の行動力がUPして、サッと勉強に取り掛かることが出来るように変化しました。
◆期待が持てる結果を声かけする
計画的に勉強を継続することは、子どもにとっては難しい事の連続であることがほとんどです。
発達凸凹キッズは、あらかじめ見通しを立て、判断して動くことが苦手です。
注意されたり、叱られたりする経験が多くなってしまい褒められる機会が少ないため、悪い結末を予想したり、行動が招くメリットやデメリットを体験する機会が少ないために見通す力が弱いのです。
わが家では「今から勉強スタートさせて課題を終わらせたら、〇時に寝られるし、課題提出にも間に合うね。」と好ましい行動をした時のメリットを伝える声かけをしています。
子どもが、気持ちを切り替えて課題に取り組んで、課題を終わらせることができれば、どんな結果になるのか、どんな良い事があるのかイメージしやすいように、知らせてあげるのです。
子どもが行動を起こすためのキッカケを声かけで知らせてあげることで、行動を引き出せます。
◆笑顔で声かけする
声かけする時は、笑顔で、ゆっくりと間を取って、優しい声で声かけをします。
声かけをする場合、好ましい行動をしていない時が多いので特に意識することが大切です。
私は、息子との距離が離れているとつい大きな声になりがちで、怒っている印象になってしまうので、大事なことを伝えるときこそ、子どもに近づいて声かけをするようにしています。
すると、息子に私の声かけが届きやすくなり、素直に声かけ通りに行動することが増えてきました。
笑顔は、お子さんに安心感を与えます。
子どもが勉強をスタートするのを待ちながら、好ましい行動を始めたら笑顔で対応してみてください。

執筆者:中木村 美紀
(発達科学コミュニケーショントレーナー)