お子さんが塞ぎがちになる原因、
それは
“叱りすぎ” や “プレッシャー”
だけではありません。
実は、
脳の“ワーキングメモリ”が
関係している場合がほとんどです。
この課題は、
親子の会話を少し工夫するだけで
解決できちゃいます!
ママとして、
『あの時、叱りすぎたせいかも』
『私がプレッシャーをかけすぎたから…』
と感じることはありませんか?
実は、
私がこれまでサポートしてきた
お母さんたちの中にも、
同じように自分を責めてしまう方が
少なくありません。
でも、
叱ったり期待をかけたりすること自体は、
決して悪いことではありません。
お子さんが塞ぎ込む原因は、
“親の関わり”だけでなく、
“脳の情報処理の仕組み”
にある場合も多いんです。
特に“ワーキングメモリ”の力が
弱いお子さんの場合、
次のような状況が
起きやすくなります。
・一度にたくさんのことを
言われると、頭の中で整理ができず、
混乱してしまう。
・『これを覚えて!』と言われても、
何から手をつければいいか分からず、
プレッシャーに感じる。
これが続くと、
お子さんは“自分にはできない”と
思い込んでしまい、
結果的に塞ぎ込むように
なってしまいます。
中学1年生のママFさんは、
私の個別相談に参加した時、
自分を責め続けていました。
『宿題をやらせようとすると、
本当は叱りたくないのに
つい怒ってしまうんです。』
と涙ながらに話されました。
Fさんのお子さんは学校でも
家でも言葉少なになって
何をするにも
『どうせ無理だから』と
諦めたような態度を
見せていたそうです。
お母さんは何とかして
励ましたいと思い、
『頑張ればできるよ!』
『どうして分からないの?』
と声をかけ続けていました。
でも、
その言葉がお子さんを
ますます塞ぎ込ませてしまったのでは?
と、やりきれない気持ちで
いっぱいになったそうです。
私がまずお伝えしたのは、
Fさんのその気持ちこそが、
お子さんへの深い愛情の証拠だ
ということでした。
『叱ってしまったり、
プレッシャーをかけてしまうのは、
それだけお子さんの未来を信じて
いるからですよ』
とお伝えしました。
それから、お子さんの
「分からない」がなぜ起きているのか、
脳の“ワーキングメモリ”の特性を
お話ししました。
『叱ること』が悪いのではなく、
“子どもの情報処理を助ける声かけ”が
必要だと理解されたFさんは、涙ながらに
『それなら、まだ私にもできることが
あるんですね…。』
とおっしゃって、
これまでのお子さんへの関わり方を
変えていく決心をされました。
もし、
お子さんも同じように
『分からない』『やりたくない』と
塞ぎがちになっているなら、
Fさんにもお伝えした次の声かけを
今日から試してみてください。
①『一緒にここだけをやってみよう』
と、ゴールを小さく示す。
②『分からないときは一緒に考えよう』
と、安心感を伝える。
こうした声かけを勉強面だけでなく
日常生活のさまざまな場面で意識するだけで、
お子さんは『できるかも』という
気持ちを少しずつ取り戻していきますよ。
今日はここまでです。