学習障害グレーゾーンの
お子さんには、
塾通いよりもまず“発達の土台”を
整えることが近道。
このテーマで、
数回にわたってお届けしています。
お子さんが
「塾通いしても勉強の成果が出ない」
「やる気が空回りしている」
と感じているなら、
その原因は勉強の“やり方”ではなく、
“学びの土台”がまだ育っていないから
かもしれません。
私は、息子が中学生になったとき
小学校高学年まではそれなりに
やれていたので、
「この調子なら、中学でも大丈夫」
と思っていたんです。
ところが、中学に上がって、
初めての定期テストは
私が期待していたような
結果とはほど遠く、
その後も、
どれだけサポートしても
思うように成績が上がらないことに、
私は、だんだんと焦り始めました。
どうにかしたい一心で、
テスト勉強の計画は、ほぼ私が立てて
提出物も一緒に進め、
「次こそは」と期待したのですが、
やっぱり点数が思うように伸びず、
本人もどんどん
自信をなくしていきました。
息子は「どうせ無理、できない…」
とつぶやくことが増えて、
私は、そんな息子に苛立って
「できないんじゃないんだよ!
やるんだよ!」
と怒鳴り散らすばかりで、
何の解決策もありませんでした。
さらにその頃、
勉強以外でも失敗する場面が
増えていたんです。
たとえば、部活でも、
活動のたびに持ち物が
変わったり集合時間が
違ったりするたび、
忘れ物が増えたり、
場所を間違えたりしていました。
入学当初から楽しみにしていた
部活だったのに、失敗続きで
叱られることが積み重なり
だんだんと息子の中で
自信をなくす原因に
なってしまいました。
部活でも勉強でも、
うまくいかず、
息子の表情が日に日に
曇っていくのを見て、
親としてどうしていいのか
わからなくなっていたんです。
そのとき、分かったことは、
「勉強のやり方以前に、
もっと根本的なところに
原因がある」ということでした。
実は、勉強そのものではなく、
「学びの土台」が
まだ十分に育っていなかったことが
原因だったんです。
息子にとって、
「勉強をする前に準備すべきもの」
がまだ揃っていなかったんですね。
例えば、授業や問題を解くときには、
目や耳から入ってくる情報を
一度整理して、必要なものを記憶し、
それを使いながら考えていく
「ワーキングメモリ」や
「情報を整理して使う力」が
不可欠です。
でも、その力が
まだ発達しきれていなかったことで、
息子は塾や学校で学んだ内容を
十分に吸収できず、
無理に勉強を詰め込むと
「もう嫌だ」と拒否感が
生まれてしまったんです。
つまり、
勉強の内容に取り組む前に必要な
「学びの土台」を育てることが、
成績アップの鍵だったと、
そのとき初めて理解しました。
まるで、基礎がまだ整っていない家に
次々と荷物を運び入れていたような
ものだったんです。
もしお子さんが
「塾通いしても成果が出ない」
「いつも忘れ物が多い」
「話を聞いてない」
と感じているなら、
まずは「学びの土台」を
整えるサポートを考えてみてください。
きっと、
勉強や日常のちょっとした不安が減り、
自信が持てるようになるはずです。
「学びの土台」を育てるサポート方法は、
お子さんが前向きに勉強に
取り組めるようになるための近道です!
きっとお子さんも、
少しずつ前向きに勉強に
取り組めるようになるはずです!
今日はここまでです。