会話がかみ合わない…うちの子には情報整理のサポートが必要かも?

学習障害グレーゾーンの
お子さんには、

塾通いよりもまず“発達の土台”
整えることが近道。

このテーマで、
数回にわたってお届けしています。

学習障害グレーゾーンのお子さんは、
勉強そのものよりも
「情報を整理する力」
不足しているため、

勉強に力が入らないことが
よくあります。

特に小学校高学年になってくると、
勉強量が増えて焦りも
出てきますよね。

「情報整理力」の弱さ
勉強だけでなく、
日常生活の会話や行動にも
表れることが多いんです。

ワーキングメモリが弱くて
勉強に取り組めなかった息子が
どう成長していったのか?
についてお話しします。

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私の息子は、
学習障害グレーゾーンで
「情報を整理する力」に
苦労してきました。

例えば、
塾で先生から出された問題の
説明をうまく理解できなかったり、
文章問題を読んでも途中で
混乱してしまったり。

何度も同じところで
つまずくので、
息子自身も「どうせできない…」
という気持ちが
強まっていたように思います。

日常生活でも、
会話がスムーズに
成り立たない場面が増えました。

たとえば、「学校で何があったの?」
と聞いても、

話が途切れ途切れで状況が
見えてこないんです。

話の順序やポイントがバラバラで、
「今日は友達と遊んだ…えっと、
帰りに何かして…」と、

出来事を正確に伝えられないことが
続きました。

最初は「ちゃんと話してほしい」
少しイライラすることも
ありましたが、

やがて「情報を整理する力」
関係しているのだと気づいたんです。

そこで私が始めたのは、
息子が話しやすいように
「質問形式」で情報を
引き出す方法です。

例えば、
こんな場面がありました。

息子が
「今日、Kくんが先生に怒られてた」
と言うと、

何があったのかすぐには
わかりません。

そこで、
情報を整理しやすくするために
一つずつ質問をしてみます。

質問の流れ
①「どうして先生はKくんを怒ったのかな?」
→ 息子:「うーん、居眠りしてたから」

②「授業中に寝ちゃってたのね?
どの授業のときだった?」
→ 息子:「国語の時間だったと思う」

こうして細かく質問をしていくことで、
息子の頭の中が整理され、
少しずつ話がまとまってきます。

最後に私が、
「国語の時間にKくんが寝ちゃって、
それで先生が注意したんだね」
整理して言い換えると、

息子も「あ、そうそう!」
スッキリした様子に。

話が整理されることで、
息子も安心したように見えました。

また、息子は視覚情報が
得意だったので、

作文を書くときも
この方法を応用しました。

まず私が質問して、
内容を一つずつ付箋に書き出し、
それを並べて話の流れを
作るようにしました。

この「視覚で整理する」
ステップが
息子には合っていたようで、
作文も少しずつ形になるように
なりました。

このように「質問形式」
少しずつ話を整理する
サポートを繰り返していくうちに、

息子は自分で話を
組み立てられるようになり、

勉強に対しても
「わかるかも?」という
前向きな気持ちが
見られるようになってきました。

勉強そのものに着手する前に、
こうした「情報を整理する力」
日常会話から育てることで、

学校や塾での授業も
理解しやすくなりますよ。

次回は、
もうひとつ学習面で
役立ったサポート法を
ご紹介しますね。

今日はここまでです。