勉強で成果を出すなら、学習障害グレーゾーンのお子さんは“発達の土台”が近道

学習障害グレーゾーンの
お子さんには、

塾通いよりもまず“発達の土台”を
整えることが近道。

このテーマで、
今日から数回にわたってお届けします。

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同じ学年のお友達と比べてお子さんに
こんな様子が見られませんか?

・塾通いしているのに、成果が出ない
・何度も復習しても、すぐに忘れてしまう
・塾で習ったことを家に帰ると覚えていない
・問題文を読んでも意味を理解できない
・先生に質問できない

こうした状態では、
お子さん自身も
「勉強をしても無駄…」
「どうせできない…」
と最初から諦めてしまう
でしょうし、

ママの方も
「これ以上どうサポートして
 あげればいいの?」
と行き詰まってしまうかも
しれません。

こうしたケースの背景には
ワーキングメモリの弱さや
情報整理の力が

まだ十分に発達していないことが
関係していることが多く

学習障害グレーゾーンの
お子さんが勉強の苦手さの
原因になっていることがあります。

目や耳からの情報を一時的に覚え、
必要なときに整理して使う力、
つまり“学びの土台”が
育ちきっていないのです。

この土台がしっかり
整っていないまま、
塾で勉強量を増やしたり、
難しい内容に取り組むと、

かえって、逆効果!
「わからない」
「やりたくない」
と、拒否感が増えて
しまいます。

たとえば、
ワーキングメモリが弱いと、
授業やテストの場面で
一度に多くの情報を保持して、
処理することが難しくなります。

授業で先生の話を聞きながら
ノートを取る、

問題を解きながら
次のステップを考える、

といった一連の学習活動が
うまく進まない原因が
ここにあるのです。

学びの“土台”である発達を
しっかりサポートすることで、

日常的な勉強の場面でも
少しずつ
「わかる」「できる」
という感覚が生まれて、
勉強への前向きな姿勢が
育ちやすくなります。

かつての私は、
「もっと勉強させれば、
 きっと成績は上がる」

と信じて、
どんどん塾を増やしていったんです。

中学に入ると、
まず進学塾に通わせて、
「この3年間で受験を突破させたい!」
と意気込んで、

夜遅くまで勉強に付き合い、
寝る時間さえ削って必死でした。

でも、テストが返ってくるたびに、
結果は思った通りにはなりません。

息子も「どうせできない…」
自信をなくし始め、
必死にサポートしているのにど
うして成果が出ないんだろう…
と、私自身も疲れ果てていました。

親子で心がすり減っていくような
日々でした。

そんなとき、
まず“発達の土台”を
整えることが大事
という考えに出会いました。

そして、
私が実践したのは
ワーキングメモリを育てる
声かけだけ。

ワーキングメモリを育てる
声かけを日常生活に
どうやって組み込んでいくのか?

やったのはただそれだけでした。

学習障害グレーゾーンのお子さんの
ワーキングメモリを伸ばす
3大ポイントを紹介します。

①わかりやすい声かけで
「覚えやすく」

お子さんに何か伝えたいとき、
こんな風に声かけしてみましょう。

・目を見て、明るく
→「これは大事だよ」と
受け取ってもらいやすくなります。

・シンプルに
→言葉が長くなると、
お子さんの頭の中で情報が
混乱しやすいんです。

・具体的に
→漠然とした声かけよりも、
行動につながりやすくなります。

例えば、
食事を終えた後の片付けで
「また置きっぱなし…」という場面。

多くの方が
「これ、なんでここに置いてあるの?」
と言ってしまいがちですよね。

これを
「食べ終わったら、持ってきてね!」
と簡潔に伝えるだけで、
お子さんも
「次はこうするんだ」
わかりやすく感じられるはずです。

②「見て」「話して」
少しずつ集中力を育てる

文字を読んだり、
意味を理解したりするのが
苦手なお子さんに

「もっと読もうね」
と言っても、
苦手意識が強まるばかりに
なってしまうことも…。

わが家では、
料理や日常の簡単な手伝いを
通して取り組むようにしました。

例えば、料理をするときには、
カレーのルーの箱を一緒に見て
「次は何をするって書いてある?」
と聞いてみます。

お子さんが箱を見て
「お水を入れる」
と答えれば、

読んだ内容を理解し、
自分で次のステップを考える力が
少しずつ鍛えられます。

こうした小さな
「考える体験」を積み重ねて
いくことが、

自然とワーキングメモリを
育てることにつながって
いくんです。

③見て、考えて、手を使う
「組み合わせ体験」

ワーキングメモリを育てるには、
“太鼓の達人”のようなゲームも
効果的なんです!

たとえば、太鼓の達人では、
画面に流れてくる音符に合わせて
「ドン」や「カッ」といった
リズムを叩きますよね。

この一連の動作で、
ワーキングメモリがしっかり
働いているんです。

音符が流れる

それを覚えて

反応して叩く

このように
「見る」「覚えて」「手を使う」
というステップを
何度も繰り返すことで、

脳が情報を整理しながら
正確に使う力が少しずつ
鍛えられていきます。

遊びの中で楽しく取り組めるので、
苦手意識も感じにくく、
自然にワーキングメモリが
育っていくんです。

発達をサポートする
ワーキングメモリを育てる
方法を取り入れたことで、

少しずつ「できた!」
という感覚が息子に生まれ、

勉強にも前向きに
向き合えるように
なりました。

今では、
息子は志望高校に合格し、
毎日を本当に楽しんでいます。

あの時、意を決して
勉強の常識を手放し、

“学びの土台”を整えるサポート
スタートしてよかったと
心から感じています。

もし、お子さんが
「塾通いしても成果が出ない」
「どうしても覚えられない」
という様子があるなら、

まずはワーキングメモリを
育てるサポートを始めてみましょう。

この“学びの土台”が整うことで、
少しずつ「できた!」という
体験が増え、

勉強への前向きな姿勢が
自然と育っていきます。

次回のメルマガでは、
どうしたら勉強の成果が
出せるんだろう?

と感じている方に、
きっとヒントになる内容ですので、
ぜひ楽しみにしていてくださいね!