勉強が苦手な子は”聞ける耳”を育てればうまくいく!

お子さんが、話を聞けなかったり、
何度言っても動けない場面があると、
「どうして?」
と感じること、ありませんか?

実はこの「聞く力」に関する
困りごとの原因は、

単に「注意不足」「やる気の問題」
だけではなく、
「ワーキングメモリの弱さ」
起因していることが多いのです。

お子さんが話を聞き逃しやすい理由は、
耳や目からの情報を記憶して、

理解して整理する「ワーキングメモリ」の
影響が考えられます。

ワーキングメモリがうまく働かないと、
入ってきた情報が次々と消えていき、
指示を忘れたり、
注意が散漫になりやすいのです。

だから、
何度も繰り返して説明する場面が増えて、
お子さんも「聞くこと」に対する
苦手意識が強まってしまう
傾向があります。

ワーキングメモリが弱いと、
聞く力だけでなく、
行動にもさまざまな影響が生じます。

例えばこんなことがあるのではないでしょうか?
・一度聞いた内容をすぐに忘れてしまう
・途中で「あれ、何だったっけ?」となる
・何度言っても動きが改善されない

これらの特徴は、
ワーキングメモリが情報を処理しきれずに
混乱してしまうことが原因で起こります。

その結果、
「どうせやっても無理」という
学習性無力感が積み重なって、

ますます「聞く耳」が
閉ざされてしまうことも
少なくありません。

わが家の息子もかつて、
「何度言っても伝わらない」状態が続き、
悩んでいた時期がありました。

「話を聞かない」
「すぐ忘れる」
という困りごとが日常茶飯事。

ですが、「ワーキングメモリ」の弱さが
原因であることを知って、

まずは短い指示やコンパクトな声かけで、
息子が一度に扱える情報の量を
調整することにしました。

その結果、
息子が「聞く力」を少しずつ取り戻し、
今では、一回で複数の指示に対応できる
という場面が増えていきました。

ワーキングメモリが弱いお子さんには、
指示をまとめて伝えるよりも、
以下のように情報量を調整した
コンパクトな声かけが効果的です。

①1つの指示に絞る
例えば、
「宿題を片付けてからゲームをしてね」
と伝える代わりに、
「まず、宿題を始めようね」と、
1つの指示だけを伝えます。

②短い時間での声かけを重ねる
「次は何をするんだっけ?」など、
1分程度で意識を引き戻す声かけを
こまめに行い、記憶を定着させます。

③確認しながら進める
「宿題は終わったかな?」
と進捗を一緒に確認して、
達成感を積み重ねてあげることで
「自分はできる」という
自信を持てるようになります。

④共感しつつ指示を出す
「そんな時もあるよね!」

「その気持ちわかる!」
と共感の言葉を添えることで、
指示が受け入れやすくなりますよ。

このメルマガが少しでも、
子育てのお役に立てたら嬉しいです!

次回もお楽しみに!