【記事概要】
春は子どもたちの周りの環境が大きく変化する季節。子どもたちにとって、春休みは、四月からの新しいクラスや友達が楽しみだったりすることもあるでしょう。しかし、発達凸凹キッズにとって、それらは大きな不安となってしまうのです。そんな発達凸凹キッズの春休みの過ごし方についてお伝えします。
1.発達凸凹キッズと過ごす春休みはストレスだらけ!
もうすぐ春休みですね。
春休みがスタートする前から、気持ちが重くなっているお母さんもいらっしゃるのではないでしょうか?
・進級・進学に伴う学校生活の不安
・一日中子どもと一緒に過ごす負担
長時間、発達凸凹キッズといっしょに過ごすことで、普段は気にならない発達の特性が強く見えてしまう事もあります。
発達凸凹キッズは、長期休暇で、生活リズムが乱れがちです。
夜は遅くまで夜更かしをして、その結果、朝起きられずに昼近くに起きてきて、日中はゲーム&YouTube三昧…。
・早く起きなさい!
・宿題終わったの?
こんな声かけを何度しても改善する様子もない。
イライラがつのってしまうのも当然ですが、そんな、ストレスがいっぱいな春休みになってしまっては、親子にとって、いいことはありません。
春休みは「新学年」「新生活」つまり「進級・進学」に向けて、とても大切なお休みです。
進級・進学への不安を軽減し充実した春休みにする方法について、お伝えします。
2.進級・進学への不安を軽減し充実した春休みのススメ
進級・進学への不安を軽減し充実した春休みにするには、お子さんの心の充電をたくさんすることです。
そして、達成感を味わって、自信を付けることです。
発達凸凹キッズは、学校では注意されたり、叱られたりする経験が多くなりがちで、多くの子ども達が自信を失ってしまっています。
進級・進学を前に、家でも怒られてばかりという過ごし方をしていたら、ますます自信を失ってしまいます。
実は、怒ってばかりのお母さん自身も自信を失ってしまいます。
では、どのような対応をすれば良いか次項でお伝えしますね。
3.発達凸凹キッズと過ごす春休みを充実させる方法
ズバリ、料理を一緒につくる!
え?料理なんてムリ!
そう思ってしまうかもしれませんが、料理を作る過程には、子どもに身につけさせたい多くの要素が含まれています。
発達凸凹キッズは手先が不器用だったり、先を見通す力や、段取りよく物事をこなしていくことだったりが苦手です。
料理には、メニューを何にするか、買わなければいけない食材は何か、いくら必要なのか、どうやって作るのか、1つ1つを決定しなければならない自己決定の機会もたくさん経験できます。
お母さんと一緒に何かをしたり、お母さんに褒められたりするということは、お子さんにとっては嬉しいことです。
お母さんからの「ありがとう」「すごいね」「助かる」そんな誉め言葉をいっぱいかけられると、自信に繋がります。
普段は学校へ行くだけで精一杯というお子さんも、春休みは時間や気持ちに余裕があるのではないでしょうか。
いつもはできないお手伝いを春休みにいっぱい経験して、達成感をもたせてあげましょう。
お手伝いで、楽しい時間を共有してくださいね。
子育てに悩まれているお母さんの心の支えになれれば幸いです。
執筆者:中木村 美紀
(発達科学コミュニケーショントレーナー)