【記事概要】
なんかい声かけしても勉強してくれない学習障害グレーっ子に、困っているお母さんは多いのではないでしょうか?でも大丈夫です。勉強に向かわせるキッカケさえできれば、お子さんが勉強するようになります。そのキッカケづくりのポイントをお伝えします。
1.学習障害グレーっ子が勉強しないことに悩むお母さん
学習障害グレーっ子が、なかなか勉強に取り組んでくれないことに悩むお母さんも多いと思います。
「早く勉強しなさい!」と言っても効果なし。
逆に癇癪をおこして、対応が大変になってしまう。
待っていれば、やる気がでるか?と思って待っていても、結局何もしないまま。
怒ってもダメ。見守るだけでもダメ。
「どうすればいいの?」と悩んでしまいますよね。
親としては、子どもの進路や将来のことを考えて、少しでも勉強する習慣を身につけて欲しいと思いますよね。
私も、息子の勉強嫌いに関してはずっと悩んできました。
勉強始めた!と思ったら、集中力が切れてゲームをやり始めたり、YouTubeを見始めたりする。
勉強始めた!と思ったら、息子が「これ分かんない」と言うので、分からない問題を教えようとすると嫌がって大泣きし、泣き疲れて寝てしまう。
「がんばれば、できるから!」と、どんなに励ましても
「どうせ頭悪いから勉強しても無理」「勉強するだけ無駄」と言って勉強どころではなくなってしまう。
というのが、わが家のお決まりパターンでした。
息子を勉強させるには、どうすればいいのか悩んでいました。
そんな時に、発達科学コミュニケーション(発コミュ)に出会いました。
発コミュで学び、対応を変えたことで、息子が勉強するようになりました。
どうやって?と思いますよね。
それは、まず私自身が変わる事だったのです。
私の何を変えたのかについて最後に詳しくお伝えします。
2.なぜ、学習障害グレーっ子は勉強しないのか
どうして学習障害グレーっ子は勉強しない子が多いのでしょうか?
学習障害グレーっ子は、勉強が全くできないわけではありません。
時間をかければできることもあります。
このことから、本人は困りごとを抱えているにもかかわらず、周りからは「怠けているだけ」「努力が足りない」という誤解を受けやすいのです。
本人は、一生懸命に取り組んでいるのに、親や先生から「努力が足りない」「やる気がない」と
叱られることで、勉強への意欲がそがれてしまい、やる気を失ってしまいます。
また、努力しても結果が出ないことが続くと、自分を否定的にとらえるようになり自信を失ってしまいます。
こうしたことを何回も経験することで、自信が持てなくなり勉強に取り組まなくなるのです。
3.「やりたくない」から「やりたいこと」に変える!
私が息子に試した、勉強を「やりたいこと」に変える方法は、私の要求レベルを下げることでした。
まずは、お母さんの要求レベルをぐっと下げます。
お母さん的には、まずは1ページ、1項目やる。と思いがちですが、お子さんが
「それならできる」=「やりたいこと」
になるように、お子さんと一緒に決めます。
たとえば、「1日10問だけやってみるのはどうかな?」と提案します。
それでOKなら10問で、減らしたいというのなら5問でも3問でもOKです。
最初のステップでは、勉強を「やりたいこと」に変えるのが重要です!
10分勉強する。など時間で決めてもOKです。
また、お子さんと一緒に話してお子さん自身に決めさせる。これも重要です!
自分で「やる」と決めたことでも、苦手なことなので、サッと取り組めない日もあるかもしれません。
そんな時は、できていないことはスルーして、できていることにフォーカスします。
「ドリル出したんだね」
「鉛筆も消しゴムもちゃんと出せたじゃん!」
と、お母さんが伝えてあげることで
「あ、ここまでできた!」とお子さん自身も気がつきます。
そのタイミングで
「じゃあ、1問だけできそうかな?」と伝えます。
すると、1問だけならやれそうだ!と取り組み始めます。
できたら「1問できちゃじゃん!」「頑張ったね!」と、お子さんを笑顔で褒めます。
褒められることにより、お子さんが「できた」成功体験を積み重ね、次も勉強してみよう!となるのです。
学習障害グレーっ子を勉強させるには、お母さんの要求レベルを下げて、勉強を「やりたいこと」にすることです。
ぜひ、試してみてくださいね。
子育てに悩まれているお母さんの心の支えになれれば幸いです。
執筆者:中木村 美紀
(発達科学コミュニケーショントレーナー)