【記事概要】
私は、息子に呪いをかけていた毒親でした。発達障害グレーゾーンのわが子の進路先を選ぶのに大切なのは、ぶれない軸を持つこと。わが子に合ったペースと学びの場が必ずあるはずです。お母さんの進路の視点を変えて、その子らしい未来を手渡してあげましょう。
1.息子にも同じ呪いをかけ続けていました
私は、小さい頃から両親に、いい高校へ行って、いい大学に行って、いい会社に勤めることが人生の「成功」だと言われ続けて育ちました。
そして、いい会社に就職したら、決して辞めてはいけない、辞めたら絶対に後悔する、と言われて育ちました。
両親の言ういい高校、いい大学、いい会社とは、偏差値が高い高校や大学へ進学して、大手の企業に勤める事を意味していました。
私自身、両親のこの考えに疑問を抱くことなく大人になりました。
いま思えば、幼いころからずっと、呪いにかけられていたのです。
呪いにかけられたままだった私は、息子にも「とにかく勉強!」「とにかく成績!」と言い続けていました。
小さい頃から、習い事も塾も、たくさん教育費をかけて、絵にかいたような教育ママでした。
そのため、息子の1週間のスケジュールは、習い事や塾で予定を埋め尽くしていました。
2.自立のルートは十人十色
わが家の息子は、中学2年生で発達障害グレーゾーンの特性であるADHD(注意欠陥・多動性障害)、ASD(自閉症スペクトラム)、LD(限局性学習障害)の特性を併せ持っています。
中学に入学後、それまで小学校の頃には感じていなかった勉強面での困りごとが増えてきました。
息子が、学校の授業についていけなくなったのです。
当時、発達について何も知らなかった私は、息子の発達の特性を理解することなく
「やる気がないだけ」「努力が足りないだけ」
と頑張らせ続けました。
すると、息子は登校しぶりが始まり、家に帰ってきてからも魂が抜けたような状態になっていました。
そこで初めて、息子のSOSに気が付いたのです。
息子の辛さを分かってあげたい、息子のために何をしてあげたらいいのだろう、そんな想いを抱えながら、私は発達について、夜な夜なネット検索する日々を過ごしました。
そしてたどり着いたのが、発達科学コミュニケーション(発コミュ)だったのです。
発コミュを学んで、私は幼いころからの呪いからようやく解放され、息子に対する対応も変える事ができました。
「今」ちょっとくらいできないことがあっても、「今」学校が苦手でも、みんなと同じペースじゃなくても大人になったら立派に自立している人は、たくさんいる!
自立への道のりは、いろんなルートがあっていい!と価値基準が大きく変わったのです。
3.発達障害グレーゾーンのわが子の進路先選びのポイントはぶれない軸
わが家の息子も4月には、受験生となります。
息子の進路えらびは、ぶれない軸でやろうと決めています。
それは、「息子が楽しく通える学校かどうか」だけです。
中学も、高校も、会社も「入ること」がゴールではありません。
その環境で自分の居心地のよい居場所を見つけ、人生を歩んでいくことが目的です。
入ってから辛くて、苦しくて、がんばれない、こんな状態は望ましくありません。
発達障害グレーゾーンの子ども達は、発達の特性からつまずきを体験することが、どうしても多くなります。
ですから、発達障害グレーゾーンの子ども達が自信をもって成長を続けていけるよう進路選びの視点を持って、新しい環境でもがんばれる自信と行動力を子どもに授けたいと思っています。
大人になった時に、がんばれる人になっていること!
ここを目指して親子で進路選びに挑戦しようと思っています。
子育てに悩まれているお母さんの心の支えになれれば幸いです。
執筆者:中木村 美紀
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
<日程>
6/12(月) 10:00 ~
6/19(月) 10:00 ~
6/20(火) 13:00 ~
6/21(水) 13:00 ~