発達凸凹キッズの「学校行きたくない」理由!休んだ時のお母さんの対応と過ごし方!

【記事概要】

 

登校しぶりをしたり、不登校になったりしやすい発達凸凹キッズたち。どうして学校行きたくないの?いつまでこんな生活が続くのだろう?学校に行かない子どもの将来が心配!そんなお母さん達のお悩みを解決します。

 

1.登校しぶりをする子どもにイライラ!

 

お子さんは、毎日元気に登校できていますか?

発達凸凹キッズの登校しぶりに悩んでいるお母さんは多いと思います。

発達凸凹キッズのわが子に登校しぶりがあると、「焦り」「不安」「イライラ」で心がいっぱいになったりしませんか?

・「休ませるか」「登校させるか」
・「休ませて、休み癖がついたらどうしよう…」

お子さんが学校に行ったり行かなかったり波があると、「昨日は行ったけど、今日はダメだった…」と一喜一憂したり、「今日は行けたから、明日も行けるかもしれない!」と期待する気持ちも生まれます。

期待していたのに、再び登校しぶりをするお子さんを前にするとイライラしてしまうこともあると思います。
 

 

 

 

2.発達凸凹キッズの「学校行きたくない」登校しぶりの原因

 

わが家の息子は、中学2年生で発達障害グレーゾーンの特性であるADHD(注意欠陥・多動性障害)、ASD(自閉症スペクトラム)、LD(限局性学習障害)の特性を併せ持っています。

中学1年生の3学期になってから、「学校行きたくない」と言うようになり、登校しぶりが始まりました。

発達凸凹キッズは、その特性も影響して、学校生活が苦痛になる理由が沢山あります。

発達障害の特性で現れる困難さは、脳の発達の影響なので、子ども自身がどうにかしようとして、どうにかできるものではありません。

ですが、学校で怒られたり、失敗して注意をされたりすることがどうしても多くなってしまうため、自信を失ってしまうのです。

わが家の息子は、部活動で厳しく指導されたり、勉強が分からないにも関わらず直しばかりさせられたりすることが嫌で、登校しぶりとなってしまいました。
 

 

3.ピンチをチャンスに変えていこう、学校を休んだ日の過ごし方

 

では、お子さんが「学校行きたくない」と言って、学校を休んだ日にお母さんはどう対応したら良いのでしょうか?

◆ゆっくり休ませる
まずは、ゆっくり休ませることです。

そして、登校しぶりをお母さんがネガティブに捉えないことです。

・休んだのだから「勉強させないと!」
・休んだのだから「ダラダラしないで過ごさせないと!」
・休んだのだから「外出は禁止!」

こんなことを考えてしまうお母さんも多いかもしれません。

ですが、学校に行けないのは心も体も限界だというSOSです。

なので、ゆっくり十分な休息をとることを大切にします。

ゆっくり休むことは、登校しぶりには欠かせない過ごし方なのです。

ガミガミ言うことをやめて、出来ていないところはスルーして、いつも通りの会話を笑顔で穏やかにすることがポイントです。

ガミガミという事をやめたとしても、非言語コミュニケーションでお母さんがネガティブなメッセージを伝えてしまうと、実はガミガミ言っている時と効果は変わりありません。

非言語コミュニケーションとは、言語に頼らないコミュニケーションを意味します。

表情や顔色、声のトーン、話す速度、ジェスチャー、視線などは言葉以上に大きな役割を果たします。

たとえ、ガミガミ言わなくてもお母さんの表情が怖い表情だったり、機嫌が悪かったり、落ち込んでガッカリしたりしていると、お子さんはお母さんから非言語メッセージを受け取ってしまい

「学校へ行かなかったからお母さんの機嫌を損ねてしまった」
「自分がお母さんを悲しませてしまっている」

と考えて、学校を休んでいるにも関わらず、本来安心して過ごせるはずの自宅でさえ心を休めることが出来なくなってしまうのです。

だからこそ、登校しぶりでお休みした時は、笑顔で穏やかに過ごすことが大切です。

◆楽しく過ごす

次に、お子さんの好きなこと・興味のあることをして楽しく過ごすことです。

お子さんに疲れている様子はなく元気に過ごせている場合には、学校に行っていないからこそ、やりたいことをやって楽しく過ごしましょう。

好きな事・興味のある事に取り組んでいるときは、脳はフル活動します。

脳を活動させることで、気持ちが前向きになり、やる気が出てきます。

わが家の場合は、一緒にお出かけして買い物をしたり、息子の大好物のものを食べに行ったり楽しく過ごします。

また、お手伝いも積極的にお願いします。

「お家バイト(お手伝い)募集中なんだけど~」と声をかけます。わが家では、お家バイトは1回100円です。

すると、ここぞとばかりにお金を稼ごうと、息子はお家バイトをたくさんしてくれます。

きちんとお手伝いができたら「ありがとう!」「助かるわ!」「お母さん、あなたを生んで良かった~!」と笑顔で伝えます。

休んだ日をこんな風に過ごすと、バイト代も手に入り、感謝される喜びを知り、心も少しずつ元気を取り戻していきます。

わが家の息子は、ムリをさせて学校に行かせるよりも、たまにはお家でゆっくりと過ごしたり楽しく過ごしたりすることで、元気を取り戻して、たまには休みながらでも学校に行けるのです。

登校しぶりをネガティブに捉えずに過ごすことで、結果的に学校に行くことへ繋がります。

学校を休んだ日こそ、お子さんと楽しく過ごしてみてください。
 

 

 

子育てに悩まれているお母さんの心の支えになれれば幸いです。

執筆者:中木村 美紀
(発達科学コミュニケーショントレーナー)