【記事概要】
発達凸凹キッズの学習習慣問題に悩んでいませんか?発達凸凹キッズの学習習慣をつけるために発想を転換したママのご褒美作戦についてお伝えいたします。
1.発達凸凹キッズの学習習慣問題
発達凸凹キッズの学習習慣問題に悩んでいませんか?
・好きな事ばかりして、ちっとも勉強しない
・宿題に取り組ませるのに一苦労
・テスト前にもまったく勉強しない
・課題が終わらず提出物を提出できない
こんな、発達凸凹キッズの現状に
「厳しく言い続けないと!」
「このままじゃ高校入試が不安!なんとか勉強させないと!」
と毎日声かけをしたり、発達凸凹キッズに合いそうな塾を探したりしているのではないでしょうか?
子どもがなかなか勉強しないと、最初は穏やかに声かけしていても、不安や心配から次第にイライラしてきて、声を荒げて「早く勉強しなさい!」と言ってしまって、子どもとバトルになり、逆効果!なんてこともよくある話ですよね。
普段、まったく勉強しない息子が「友達と遊びに行きたい」と言ってきたとき
「学校の宿題が全部終わったら、行ってもいいよ。」
「友達と遊びたかったら、学校の課題を済ませてからね。」
と、ずっと息子に伝えていました。
やるべきことが終わったら、ご褒美がもらえる、だから、やるべきことを済ませてから遊ぶべき、と考えていたからです。
ところが、このご褒美作戦、幼いころは効果があったものの、最近ではほとんど成功しませんでした。
息子は最初からあきらめてしまい、宿題や課題に取り掛かろうともしなくなったのです。
2.子どもの「やりきる力」実行機能
「やりきる力」というのは、最後までなにかをやり遂げるために必要な力です。
・目標を定め、スイッチを入れる(意思決定)
・情報を集め、段取りを立てる(計画立案)
・行動を始め、続け、終わらせる(継続と切り替え)
・自分の行動を調整する(行動の調整)
この一連の流れを司る脳の指令システムを実行機能といいます。
お子さんのいるご家庭では、お子さんに勉強してほしいとき、私と同じように
「宿題が終わったら〇〇していいよ!」
と、ご褒美でやる気をUPさせ取り組ませることもあると思います。
実は、このご褒美作戦、最後までやり抜くことができずに毎回途中で挫折してご褒美をもらった経験がない場合や、ご褒美がもらえる前の条件が子どもにとってハードルが高すぎる場合「よし!やるぞ!」という気持ちが湧いてこないのです。
「どうせできないよ、だからご褒美もいらない…」という思考になってしまうのです。
最初の、目標を定め、スイッチを入れる段階でやる気が起きないと、計画してやり始めるという行動にはたどり着きません。
子どもが自ら勉強するようになるには、自らやる気を引き出すようなご褒美設定である必要があります。
3.子どもの「やる気」を引き出すご褒美作戦
なんとかやる気をUPさせ、課題や宿題に取り組ませたかった私は、ご褒美を先に体験させてあげる、という方法を試してみました。
「宿題が終わったら遊びに行っていいよ」ではなく、
「遊びに行ってきていいよ!帰ってきたら宿題しようね!」
と声かけの順番を変えてみたのです。
すると、息子は喜んで遊びに出かけて行き、帰宅後しっかりと机に向かって宿題に取り組み始めたのです。
今までは必死になって「勉強しなさい!」「宿題やりなさい!」と声かけしていたのに、こんなに簡単な方法で息子の学習習慣をつけられたのです。
わが子を観察して、わが子の特性を理解し、わが子にピッタリな子育て法を見つけることができると、子どもの成長は、ぐんぐん加速されます。
うまくいかなくても、その時はまた別の方法を試せばいいのです。
アイディアを思いついたら、まずは実際にやってみるといいですね。
子育てに悩まれているお母さんの心の支えになれれば幸いです。
執筆者:中木村 美紀
(発達科学コミュニケーショントレーナー)